板金は、いくつかの注意点に気を付ければ自分でできないことではない。
少し前までは、板金素材は金物屋などの専門店に行かなくては手に入らなかったが、今ではホームセンターやネットで簡単に入手できる。板金作業に興味があるなら、まず自分でやってみるのもおすすめだ。
そこで今日は、DIYで板金する際の大まかな流れや注意点について解説していく。
DIYで板金をする前に
金属加工の際には、大きな音や金属の「クズ」がでる。そのため、まずは作業場所があるかどうかが大切だ。
自宅の庭やベランダで出来なくもないが、金属の切断音や溶接音が近所迷惑にならないよう、十分に気を付けなければならない。また、金属クズが周囲に飛び散る可能性もあり、屋外の場合は風で飛ばないよう配慮しよう。
扉付きのガレージやDIY専用の作業場所が屋内にあるとベストだが、庭などでやる際には苦情が出る可能性もある。
ご近所へ声掛けするなど、事前に対策してから作業にのぞもう。
DIY板金のやり方
切断加工
金属を切断するとき、業務用なら高速切断機やグラインダーなど、専用の機械を使って切断するが、DIYの場合は金属専用ののこぎりを用意するのが一般的だ。
金属専用ののこぎりはホームセンターなどで1,000~2,000円程度で入手できるほか、ネットでも売っているので手に入りやすいだろう。
金属を切断するときは大きな音が出るので、騒音には十分に注意しよう。
しっかりと固定して安定した状態でカットすると、真っすぐ切ることができる。
接着
溶接まで行わなくても、金属専用の接着剤があれば切断した金属同士をくっつけることができる。金属の材質によって接着剤が異なるので、接着剤を購入する際は必ず素材を確認しよう。
接着剤なら溶接の際の音や金属くずも発生しないので、音を出さずに加工したい際におすすめだ。
ただし、衝撃の多い場所に接着剤を使っても、すぐにはがれてしまうので、その際には溶接が必要になる。
溶接
本格的に板金を楽しみたい人におすすめなのが、家庭用溶接機による溶接だ。金属を溶かして接合するので、接着剤でくっつけるよりも強度が高まる。
ただ、溶接の際に大きな音が出るほか、火花や金属クズが発生する。周囲に燃えやすいものが置いてあると引火してしまう恐れがあるので、十分に注意しよう。作業用の屋内ガレージなど、近所迷惑にならない安全な場所で行うのがおすすめだ。
また、溶接時に発生する光には紫外線が含まれているので、裸眼で直視するのは危険。金属片が飛び散って目に入る恐れもある。溶接の際には、必ず遮光溶接面を着用しよう。