車やバイクの板金作業では、建築板金とはまたちがった専門的な技術が必要だ。そのため、へこみや傷を修理するとなると費用が高額になりやすい。
だが板金加工の技術を持っているなら、DIYでの修理にチャレンジしてみるのも一興。
車が好きで板金作業も好きなら、趣味として楽しむのも良いだろう。
私も時間さえあればチャレンジしてみたいので、車の板金工程について調べながら方法をまとめてみた。
へこみ・傷修復の工程
損傷している場所の確認
車のパネルにへこみがあれば正常な高さまで戻し、他の正常なパネルと同じ状態に戻さなくてはならない。まずは損傷個所を確認して、修正が必要な部分を把握し、修正部分の塗装をはがす準備をする。
板金作業
へこんでいる部分を専用のヤスリで塗膜をはがし、研磨して金属面を出していく。
エアブローで脱脂したらハンダゴテとコテを使って、プレートを付ける部分に予備ハンダ付けを行う。このとき、磁石を使用してプレートをハンダで溶着させる。
プレートを引き出しながらハンマーでたたいて、へこんだ部分を引き出していく。
ハンダゴテではんだを熱してプレートを外したら、板金した部分が低くなっていることを確認し、パテ盛りの作業に入る。
パテ盛り作業
パテの範囲を専用ヤスリで研磨して塗膜をはがし、足付け作業を行なう。パテがつかないようにマスキングしたら足付けにパテを盛り、マスキングテープをはがす。
ヒーターで乾燥させたら、次にパテ研ぎ作業だ。
パテ研ぎ
硬化した鈑金パテをエアブローで冷やし、専用ヤスリを付けてパテを平らに研いでいく。専用塗料を塗ってからヤスリで面だしして、エッジができたらマスキングテープを貼り、スプレーパテを塗布していく。テープをはがしてヒーターで乾燥させたら仕上げの研磨だ。
スプレーパテの研磨
パテ研ぎの工程で乾燥させたところをエアブローで冷却し、専用のヤスリで平らに研ぐ。へこみがなくなったら面だしを行ない、エッジを整えてプラサフ塗装の準備だ。
塗装作業
カラーベース塗装前にミッドコートを塗装し乾燥させたら、グラデーションになるようにカラーベースを塗装してぼかしていく。塗装面のミストをふき取り、コーティング剤を塗装したらマスキングテープをはがして乾燥する。
仕上げ・磨き
塗装面の肌調整をして、ごみや「ブツ」を取り除いてから専用塗料で研磨目を消す。塗装面をスポンジで磨き、仕上げ磨きを行う。これで一通りの板金修理が完了だ。
もし、売りに出す場合にはDIYで板金塗装すると買取査定額に影響することがあるので下手にやらないほうがいい場合もあるので注意したい。
参考Link▶バイク買取バイクワン